1日目/後編です(・∀・)
本気で小屋に戻ろかとも思いましたが(安全のために)ここまできて百名山の山頂取れないんじゃぁダサ百の名ぁが廃るっつーことで。
長くてすみませんね(・∀・;)
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5分ほどその場で考え、気持ちを鼓舞し歩き出す( ´ェ` ;)))
山頂方面へ。
相方を追うが、頑張って歩いても赤いヤッケの背中を視界に捉えることが、いつまでもできない。
いつもは先に行っちゃっても、必ずどこかで待ってくれてるのに、今日は行けども行けども見えない…
え?下山しちゃった?すれ違ったのわからなかったのかな…(´;Д;`)
いつまでたっても追いつかないので心配になってきた…
『赤いヤッケの人とすれ違いましたか??』
そう、下りてくる人に聞ければ良かったんだけど、なんだか恥ずかしくて情けなくて結局聞けなかった…(;_;)
しかし登り続ける中、困ったことが…(´;Д;`)
相方だけがアタックザックを背負い、私の荷物も持っているのです…
ほんの少しだけだけど小雨降る中、カッパのズボンと、飲み水が無いことが、わたしを苦しめました…。゚(゚´Д`゚)゚。
喉渇いたー。゚(゚´Д`゚)゚。
カッパ無くて濡れちまうー。゚(゚´Д`゚)゚。
…怖い…けどビバークすることになったらここを借りよう…と、神さまに手を合わせました。
赤いヤッケ…の人がいる(☆゚Å゚☆)!?
あー!いたー!
赤いヤッケーーー!
水〜〜〜!(´;Д;`)
水〜〜〜!みずぅ〜〜〜!!
水くれ〜〜〜!
開口一番『水をくれー!』
アタックザックから水を奪い、ガブ飲みする(^◇^;)
相方は、わたしが登ってくるとは思わず山頂の証拠写真をセルフタイマーで撮っていたそうなΣ(゚□゚(゚□゚*)
祠のところからわたしが赤ヤッケを見つけたとき、こんな写真撮ってたんすね〜笑
ダサっ。なんか、ダサっ笑
ここ妙高の山頂、北アルプスが穂高から白馬まで丸見えらしいのですが、残念ながら本日は悪天候のため、なーんも見えません。゚(゚´Д`゚)゚。
先日、登った鹿島槍とか見たかったなぁ〜
よく見ると『妙高山入口』と『天狗堂経由燕温泉行き』と書いてある…なんでこんなことに??笑
さてと。戻りましょうか。
少し雨が強くなってきましたよ。
小雨の中、二人ともカメラは封印。
どんどん下りてゆきます。
別々に登っていたときのオモシロエピソード (赤ヤッケを見つけようと一生懸命追いかけて見つけた!と思ったら、木陰でおばちゃんがお花摘んでておばちゃんのおしりとコンニチハしたとか笑。ウソのようなホントの話。)を相方に報告しながら1時間ほど下山。
(写真一切なし)
聞けば相方は、わたしと別れてから10〜15分、いつも通り少し先で私を待っていてくれたようです(^◇^;)
わたしのペースが遅かったから待てなかったんですね〜(^◇^;)
相方、「あいつ、ホントにヒルナンデス見に戻ったんか。(`曲´#)!」とわたしをすっぱり見捨て、その後山頂目指したそうです(^◇^;)
いえいえ、頑張って登っていましたよ( ´ェ` ;)))
ずっと。あたしゃあ。
そんな話をしながら妙高から下りてきて外輪山を登り返している頃。
この雨の中、びちょびちょになりながら (面倒でカッパのズボン履かなかっただけ笑)なんでこんな目に遭っているんだろう…とわたしの中で朝からずっとモヤモヤとしていた思いが再び沸々としていました。
もう寒いし、びちょびちょだし、疲れたし。
これからひと山越えて高谷池ヒュッテまで行くなんて、ヤダ。(`曲´#)というかそんな気力ない(*´ェ`*)
そこで私は文句ついでにひとつ提案してみることに。
私: ねーねー、今日はもう高谷池まで移動しないで、黒沢池でテン泊して明日早朝から早めに動けばいいんじゃない??
相方: は?今日こっちでテン泊したら明日絶対に火打山に登らないでこのまま下山になるでしょーよ。
私: 今から高谷池のテント場まで移動なんて絶対ムリ!なんで雨が降るってわかってたのにわざわざ山に来たのーーー!どうして私をこんな危ない目に遭わせるのー!
相方: じゃあオレは高谷池まで行ってテン泊するからあなたは黒沢池ヒュッテで小屋泊すればいいじゃない。明日13時に駐車場集合な。
私: え…(||゚Д゚) (えぇ…そんなぁ…泣)
そして雨は本降りに。
先に着いていた赤いヤッケの人はすでに出発の準備を始めていました。下りてきたわたしには目もくれず…
か、 悲しい…(´;Д;`)
あなたの大事な人であろう、あたし、帰ってきましたぜ(´;Д;`)?
笹の下で物悲しく雨に打たれていました。
出立の準備が終わったであろう相方。
一緒に行く!と云い出すべきか否か。
ただ、水場を越えてからテント場があるので、暗い時に水場を渡るのはちょっと危なそうな感じでした。
私に近づいてきた。
「ほら、早く行きましょうよ」(´-ω-`*)=3
そう、いつもみたいに、最後は優しく声を掛けてくれるのかと思って期待したけどそんな淡い期待は…するだけ無駄で…びっくりするような言葉を掛けられた。
『金あるんすか(-_-)?』(小屋泊代)と。
ガーーーンΣ(~∀~||;)
『あ、…あります』
えぇ…わたしホントに置いてけぼりなの…(´;Д;`)
黒沢池ヒュッテに置いて行かれる恐怖…
そんな私はこの時、びっちょびちょの「濡れ鼠」となっていました…↓↓
笹の下に体育座りして途方に暮れています笑
一緒に行く!と云い出すべきか否か。
いま一度、黒沢池でキャンプしようと言うべきか否か。
悩みながら(-_-;)
この日以来、この濡れ鼠の写真を見るたびに相方は爆笑が止まらない…
(*´ェ`*)ふんっ。
『じゃあ行きますよ』 荷物を背負った相方にそう言われ、本当に置いてかれる(||゚Д゚)!となり、わたしは高谷池まで、茶臼山を越えてゆく決心をする。
『わ、わ、私も、行くし!!』
まぁ、その瞬間、
私は心を入れ替えたのですね<(・ω・。)>
しかしそんなわたしの心とは裏腹に…天候は悪化するばかり…雨はさらに強くなり、風まですごいことに…
カメラを封印しちゃっていたので時間が定かではないのですが…
高谷池ヒュッテに向かって歩き出して10分ほど。
前を歩く相方、わたしがたどり着けないと思ったのか、黒沢池ヒュッテに戻ろうと言い出しました。(←なんだかんだ優しい笑)
いや、こうなったら、絶対行くんだ。(`曲´#)
↑変な意地。笑
結構な登りに、ぴちゃぴちゃのぐちゃぐちゃ泥んこ道。を雨風にさらされながらひたすら歩く。
更に、無になりながらしばらく歩くと分岐が現れました。
え?そっち?と思いましたが、相方について行くといつのまにか登り始めていました。火打山方面へと進んでしまったようです(^◇^;)
分岐で笹ヶ峰方面へと入らないと火打山に登っちゃうので注意です(^◇^;)間違えるの、私たちくらいだとは思いますが。
おそらく17:30頃だったでしょうか。薄暗くなる中、やっとの思いで高谷池ヒュッテに到着。
テントを持っている相方は先にテント場へ行き、受付は私がする、というのが常でして、びちょびちょなので室内に入るのが申し訳無かったのですが、本日も私が受付を。
ヒュッテの外では鍋のままラーメンを食べる男性の団体さんが親切に声を掛けてくださいました。
入口こっちだよ〜。(^○^)
受付ココだよ〜。(^○^)
早く中入りな〜。(^○^)
えーー?テン泊するの?!((((° ◇ °;;)
ガッツあるね〜((((° ◇ °;;)
えぇ、ありますとも( ´ェ` ;)))
テント受付済ませ、テント場へ。小屋の目の前ではありませんが、そんなに離れたところではなく、割と近いところにテント場はあります。
唐松頂上山荘や白山の南竜の野営場のようなアップダウンはないし、全然、行き来は苦にならないレベルのところです。
幸い雨は、高谷池は黒沢池に比べると弱く、テント設営は雨地獄ではありませんでした。ただもうかなり暗くなってきたので急がないと。
それに、全身びちょびちょの濡れ鼠、寒くて凍え死にそうです。
でも、歯がガタガタするほどではなかったです。幸い、気温がそこまで低くなかったんだろうと思います。
テント内に入れるようになったら荷物を入れました。
冷てっ!、冷てっ!(+□+;)ちべたーい!
雨のテント場。粘土質の地面の上に雨水たまってその上にテント。
こんなに冷たいだなんて!〜(||゚Д゚)
冷気ハンパない。氷の上のよう。
(o`3´)プープープープー
(↑↑もうかなり必死!笑 )
いつもの倍以上の量の空気を肺に入れ、いつもの倍以上の勢いでマットを膨らます。
膨らんだらその上に飛び乗る笑
そして寒い原因のびちょびちょの衣類を、とにかく全て脱ぎました。
パンツまで脱ぎ捨てました(*´ェ`*)
新しいものを身につけたら寒さが半減。
着替えってホントに大切。
ただ、水が滴る脱ぎ捨てたそのモノ達の処分に悩まされることとなる。ほんとにびっちょびちょ。
テン泊は通常、翌日はザックが軽くなるのだが、今回は重くなる。
めっちゃ生米重かったのにぃ。
テントの外は再び雨が降り出し、ザーザー。
ここでまた困ったことが。
トイレに行っていない。
妙高アタック前に黒沢池ヒュッテで借りたのが最後だ…(||゚Д゚)
それに、歯磨きどうしよう。
でも、もう新しいものに着替えてしまったし…
これを濡らしたらさすがにもう着替えがない。
びちょびちょのカッパを着てびちょびちょの靴を履いて、小屋まで歩くなんて考えられない。
あーなんで受付の時にトイレ借りなかったんだ〜(*´ェ`*)
せめて傘があればなぁ…
軽量折りたたみ傘、山で使おうと購入したばかりなのに持ってこなかった自分を呪いながら、トイレも歯磨きも我慢して、早々に寝袋に入って目を閉じました。
体温よ、あがれ。あがれ。あがれ。
あがってくれーー。
手のひらをめいっぱい広げた両手で二の腕をしっかり包んであたため、自分を励ました。
寒くない、寒くない、きっと大丈夫。
そのうち温かくなってくる。
トイレもきっと、もよおさない。
テントに当たる雨音がすごいけど、その音はすぐに聞こえなくなり…
眼が覚めると、朝になっていた。
火打編へ、つづく。
いつも最後まで読んでくれてありがとうございます😊
ケンタロウさんすみません、コメント気づかなかったです(°_°)ありがとうございます☆頑張って書きます☆濡れねずみの完結編ですよね、がんばります(°▽°)